〜息あるものはこぞって 主を賛美せよ〜

ハレルヤ。

聖所で 神を賛美せよ。

大空の砦で 神を賛美せよ。

力強い御業のゆえに 神を賛美せよ。

大きな御力のゆえに 神を賛美せよ。

角笛を吹いて 神を賛美せよ。

琴と竪琴を奏でて 神を賛美せよ。

太鼓に合わせて踊りながら 神を賛美せよ。

弦をかき鳴らし笛を吹いて 神を讃美せよ。

シンバルを鳴らし 神を賛美せよ。

シンバルを響かせて 神を賛美せよ。

息あるものはこぞって 主を賛美せよ。

ハレルヤ。 (詩編150)

(詩篇はもともと楽器の伴奏に合わせて歌われていたようです。この詩篇の伴奏はかなり大掛かりなものだったのではないか、どんな楽器を使っていたのかなどと想像が膨らみます。)

先日、とてもよいお天気の中、園児のみなさんと一緒に権現山に登り、気持ちのよい自然の中で、たくさん遊んで、美味しいお弁当を食べて来ました。ピーピー豆を集めている子、チョウチョを追いかけている子、草花を摘んで先生にプレゼントしている子、とても楽しく過ごせました。お弁当の時間のことです。ひとりの子が、シートの上をあわてた様子で走っている一匹のアリさんを発見!そして一言。「アリさんもおなかすいた?お昼ご飯食べにお家に帰ってる!」幼い心がこんなに素敵に育っているのだなぁと嬉しくなりました。5月の聖句は「天の下にあるすべてのものはわたしもののだ」(ヨブ41-3)でした。言葉を持っている私たち人間も、アリさんも、チョウチョも、山も空も、ピーピー豆も、この世のすべてのものは、神様がおつくりになり愛しておられるものです。アリさんとお友だちになって、アリさんの気持ちをも思うことができるというのは、なんて素敵なことでしょう。きっと神様も微笑んでおられると思いました。

さて、2019年度の主題聖句は「その人は流れのほとりに植えられた木」(詩編1-3)です。そして6月の聖句は、「息あるものはこぞって 主を賛美せよ。ハレルヤ。」(詩編150-6)です。『聖書』は『旧約聖書』と『新約聖書』から成り立っていますが、「詩編」は『旧約聖書』の中にあり、全部で150編の詩が登場します。ということは?・・・そうです。・・・「詩編」は、年主題聖句を含む「1編」から始まり、6月の聖句「150編」で終わるのです。

詩編は、「いかに幸いなことか・・・その人は流れのほとりに植えられた木。・・・」(詩編1)で始まり、途中、イエスの十字架上の言葉の一つである「わたしの神よ、わたしの神よ なぜわたしをお見捨てになるのか。」(詩編22)を経ながら、それぞれの詩の中で人々の喜怒哀楽、嘆き、憎しみ、悲しみ、信仰、希望、愛、祈り、賛美等、様々な人間の心を歌いながら、「息あるものはこぞって 主を賛美せよ。ハレルヤ。」(詩編150)という神様が共にいてくださることの喜びの頂点としての賛美の歌で完結します。詩編は、人間が直面する様々な現実と、その現実に向き合う自分の心の揺れ動きを歌います。じっくり読むと、ジワリと慰めと希望が心に染み込んできます。ぜひ一度読んで見てください。きっとお気に入りの一編が見つかると思います。(ちなみに私は、22編を読むたびに様々なことを考えさせられます。)

園長 松永 章(まつなが あきら)