こひつじグループの親子が園庭に遊びに行くと「いらっしゃい!」「どうぞ好きなのを買ってください」とお店屋さんの声がします。
年長児さくら組の子どもたちが「葉っぱ屋さんごっこ」をしていたのでした。
“葉っぱ屋さん”って思いつかなかったなあ。お花屋さんとも違う、グリーン専門店と言ったところでしょうか。ひときわおしゃれに見える店内です。
そこへ、こひつじのNちゃんがお客さんになって進んで行きました。
「これはクローバーです。こんな黒い葉っぱもありますよー」
「どれにする?どれが好き?」
「・・・これ」
「はい、少々お待ちください」
「どうぞ、お持ち帰りください」
「バイバイ、また来てね」
腰をかがめて低い目線になり、優しく手を振って「バイバイ」してくれたSくん。
お店の奥で忙しそうに商品をカップに入れてくれたり葉っぱの種類を教えてくれるWちゃんやAちゃんたち。
自然物を用いて豊かに遊べる梅光幼稚園の子どもたちに、人と交わることが楽しいと思って遊べる梅光幼稚園の子どもたちに、そばで見ていたこひつじグループのお母さんは「なんだかいいなあ」と感激しておられました。
子どもたちのイメージする世界、そして友だちと生み出していくごっこ遊びに私も大変ひかれます。
買った葉っぱでドーナツを作ろうとドーナツの型押しをして葉っぱを中央に挿すと、Sくんが
「ドーナツじゃなくて花瓶になったじゃん」
と一言。するとNちゃんのお母さんが
「ドーナツ花瓶だね」
と言ってくださって、辺りは笑いに包まれ和みました。
そのおもしろい空気って、遠くにいる子どもたちも嗅ぎ分けることができるのでしょうね。あちらからもこちらからも子どもたちが集まって来て、年少児のすみれ組さんたちも一緒に砂場で遊ぶことができました。