風薫る季節・・・
今年も小さな「こいのぼり」を泳がせました。
目には見えない風の不思議さ・・・心地良さ・・・
子どもたちは全身に感じながら駆け回り、立ち止まり、くすぐったい感触に身をすくめクスクス笑います。
身をゆだねると自然に手足が伸び、身体を泳がせます。
そんな子どもたちから離れ、ちいさな「こいのぼり」が風の向くまま
大きく跳ねたり、そよそよと小さく揺れる様に心を留め、魅せられ、自分の身をそこに置き、「こいのぼり」のように小さく揺れながら、いつまでもつまでも
じっくりとみているSくん。
自分の頭を傾けたり傍に行ってのぞきこみながら、いろいろな角度から目の前で自由に泳ぐ魚を観ていました。
豊かに流れていくSくんの刻・・・
静かで、美しい景色でした。
こんな風に、ゆっくりと、じっくりと風を感じることができる子どもの柔らかい心と出会う度に、本当に大切なことを改めて思い出すことができます。
そして、自由に、感じるままに身体を動かして楽しむことができる、子どもの伸びやかな心の素敵さ・・・
神さまが創られた世界の美しさ、不思議さの中で、幸福感を子どもと共に共有できる事に、心から感謝しています。
今日も、「せんせい!!みて~」という子どもの弾んだ声にふりむくことの喜びを感じています。