園庭に白い円を描くと・・・
どこからともなく
「せんせ~!!すもうしようや~」
と年少さんのSくんが駆けて来ました♪
今日も、アンテナの感度良好です♪
Sくんと楽しんでいたら、それを見つけた年長さんのDくんが駆けて来て、
「ぼくも、すもうやりたい!!!」
という事で、仲間入り。
Dくんは、相撲が大好きなのです。
お兄ちゃんと相撲をとりたい、Sくん!!
「はっけよ~い!!のこった~!!」
全力でぶつかります。
もう、絶対に負ける気なんかしていません!!
でも・・・
Dくんは、びくともしません!
観ていた観客も温かい声援を送っています。
その姿に、一年前が重なりました。
今、相撲をとっている、年長のDくん
去年、年中の時に、ひとつ上の年長のKくんに全力で向かっていました。
こちらも、もちろん、負ける気なんかしていませんでした。
でも、あれれ?Kくんはビクともしません!!?
「横綱」「親方」と言われていた、Kくんは、素晴らしく強い力士です。
でも、Dくんは、何度投げられても、顔を真っ赤にして立ち上がり、ますます力を込めてぶつかっていました。
強い相手とやったら強くなる!!そう信じて、何度も何度もぶつかり続けました。
そして、とうとうある日、Kくんに勝つ事ができました。
その時一瞬見せた、「勝った!!信じられない!!」という表情、そして、
「とうとうやった~!!!」という自信に満ちた喜びの表情が忘れられません。
あの時、Kくんが、初めはちゃんと、その力に合ったように柔らかく、そして、少しずつ力をつけてきたと思ったら、本気でぶつかってくれた事を、Dくんの心も、身体も覚えていたのでしょう。
この時も、年少のSくんの力を馬鹿にしたりせずに、ちゃんと受け止め、見極め、
「ん~、いまは、おなかでいっかな~」と、優しい表情で、おなかに力を入れて、本気でぶつかってくる愛しい後輩の力を受け止めていました。
優しさのリレー・・・
なんだか、嬉しい出来事でした♪
きっと、年少のSくんが年長さんになった時にも、ぶつかってくる小さな身体を優しく受け止めるのでしょう♪
この「愛」のあるリレーがずっと続きますように・・・