あと2つ寝たら、いよいよ運動会!!
大好きなおうちの方が来てくださる事を、ずっとずっと楽しみにしています。
しかし、この日、前日の大雨で園庭に建てたテントの下の地面には大きな水たまりができてしまいました。
いつもは、この水たまりで、チョコレート工場やお団子屋さんを開いて楽しむのですが、この時ばかりは、ここにそれがあっては困るのです。
なぜかというと・・・
運動会に来てくださる、おじいちゃん・おばあちゃんの座る椅子を並べる場所だからです。こんなに大きな窪みがあったら、椅子がぐらぐらして、倒れてしまいます。
そこで、遊んでいた年中の子どもたちにお願いしてみました。先生が言い終わらないうちに、よしきた!!とばかりに動き出し、
砂場で手押し車に砂を入れる子、その手押し車を運ぶ子、そして、現場で待機して手押し車から砂を水たまりに流し込み、その砂をならしていく子、ならした砂を、パンパン!!と固めていく子・・・
子どもたちの中で役割分担が自然と出来ていきました。
その姿は、とても頼もしく、先生の出る幕はありません。
そして、やっと水たまりは半分の大きさに埋め立てられました。
あと半分!がんばって!!!
次々に、「わたしも てつだう!!」
「ぼくも やっていい?」と集まりました。
よいしょ、よいしょ!!掛け声があがります。
その声に混じって「じいじとばあばが こけたらいけんもん・・・」
という子どもの呟きが聞こえてきました。
その声を受けて、「そうそう!!こんなのあったら、ひっくりかえってしまう。
じいじたち、こけたらかわいそう・・・」
「よいしょ!!うぬぬぬぬ!!!おもたっ!!ばあばがこけんようにね」
そんな友だちのことばを背中に感じながら、より一層作業に力が入る子どもたち。
今、自分がしている事が、大好きな人の役にたっていることをしっかりとわかって大切な人を守る為に、子どもにとっては大きな水たまりを、皆で協力して埋めていました。
みんなで協力する心地良さや、連帯感も感じつつ・・・
途中で、年長組のお友だちが助っ人に来てくれて、ますます作業は捗りました。
さあ、あと少しで完成です!!
できた~~~♪最後までがんばり、あんなに大きな水たまりや、周りのデコボコが、平らで安全な場所になりました!!
「やった~!!だ~いせ~いこ~!!!」と喜び合った子どもたちは
「あ~おなかがすいた!!!」と、お母さんの愛情弁当が待つクラスへと勢いよく走り去ったのでした♪
その後姿を、とても愛おしく感じました。
子どもたちの、おじいちゃん、おばあちゃんへの愛を感じ、温かい気持ちになる時間でした。きっと、大きな愛をこどもたちは、いつもおじいちゃんたちからもいただいているのでしょう。その事を、心で感じ受け止めていたのですね。
そして、その愛を返していく・・・
運動会の少し前に、わたしたちができる事は、日頃、たくさんの愛で包んでくださっている方々への愛のある行為だったのです。
自分の今やっている行為に愛を込める事の素敵さ、大切さを子どもたちの姿から 改めて学びました。ありがとう・・・
「どれだけの事をしたのかではなく どれだけ愛を込めたかです」マザー・テレサ