こひつじグループに登園したWちゃん、お母さんの胸の中で元気のないお顔です。
尋ねるとお母さんが、「ワンちゃんも連れて来たかったのに、おうちの玄関に忘れてきてしまったんですよ」と教えてくださいました。
あまりに悲しそうなWちゃんの表情に、教師もそこに一緒にいるしかできませんでした。
「ワンちゃんは何色なの?」
「白。白いの」
Wちゃんがお母さんの胸の中からお顔を出してくれました。
「ワンちゃんに会えるようにワンちゃんの絵本探してみようか」
「うん」とWちゃん!(*^_^*)
絵本コーナーに行くとありました。
『いぬがいっぱい』(福音館書店)
「これがいい」おおかあさんに読んでもらいました。
「ワンちゃんもWちゃんに会いたいよ~」って待ってるかな。ワンちゃんにお土産を持って帰ってあげようか?」
と、ぬりえに誘うと「うん!」
みるみるいつものWちゃんに戻っていきます。
親子でぬりえを楽しむWちゃんのまわりに、お友だちも集まって来ました。
小さな子どもたちは大事なものにこだわることがあります。
他の楽しいことに興味を持たせ、気分転換をさせてあげることもいいけれど、まずは大人にしっかり悲しい気持ちを受け止めてもらってから、次に歩み出せるのでしょうね。
Wちゃんにとって、それはお母さんの胸の中でした。
お母さんの「よしよし。悲しかったのね」という気持ちが少しずつ元気にしてくれました。
ぬりえが完成!!!
”アイドル風”だそうです。
アイドル風ポーズですね!笑