とんがって、体中に力が入った小さな背中が、朝、幼稚園の門をくぐった。
真っ赤な顔にへの字口。
スタスタと歩く先は園庭の隅っこ。クルリと向き直り、
「おれ、きょう、ぜったいに ようちえんいかん!!」
いろいろな思いが心にとどまっていて、もう、なんだか、腹が立って、どう表現したら良いのかわからなくて。
そんな日もあるよね。でも、その心を抱えてここに居るんだよね。
傍にいたら、「あっ!!くもの巣!」小さくつぶやき、輝いた瞳が一点を見つめる。
お日様に照らされ、秋のアートのよう。
霧吹きで、水をかけてみた。宝石みたいにキラキラ光ってとってもきれい。
もう大丈夫だね。
あなたの背中が柔らかくなった。
今日も、きっといい日だね♪