キリストはおいでになり、遠く離れているあなたがたにも、また、近くにいる人々にも、平和の福音を告げ知らされました。(エフェソの信徒への手紙2章17節)
本園の2015年度年間目標を改めてご紹介します。
「平和をつくる」~神の愛で互いに仕えあっていく~
平和とは何でしょう。
聖書の語る「平和:シャローム」とは、完全に充足した状態のことです。
しかし、多くの人が傷つき、多くの被造物が呻く私たちの世界は、決して「シャローム」とは言えません。これはまるで、静かに水をたたえる池に石を投げ込んだときのように輪を描いてひろがっていく波のようなものです。この波の中に平和はありません。誰がこの石を投げ込んだのでしょう。私たち人間です。神を神としない私たちの罪という石が平和を壊しているのです。
マタイによる福音書5章9節に記されている「平和を実現する人は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる」との主イエスの言葉がありますが、これが「平和をつくる」~神の愛で互いに仕え合っていく~年間目標の根拠です。
主イエス・キリストこそ平和のないところに平和をつくりだした、神の子です。その平和とは、十字架と復活によって実現した、神と人間と和解という平和です。そして、人と人の平和です。
本園は、園児たちが幼いときから、この平和をつくりだす者としての歩みを踏み出すように力を入れて保育しています。そして、その平和の福音を宣べ伝える使命が私たちには与えられており、そのことによって平和をつくりだす働きに参与させていただいているのです。(園長)