砂でつくった団子は乾かすと崩れてしまうことを学んだ年長児。お助けマンの先生が、以前、園庭の真ん中にあった黒土が残っている場所を子どもたちに教えてくれました。団子を作るにはもってこいのきめ細かい黒土。話によると熊本から運んできた土だとか。そんなお宝があるとは知りませんでした。
子どもたちは、自分の手でしっかりと丸め、サラ砂をかけ、牛乳パックで大切に乾かしました。そんな様子を、黄色い帽子の年中児がじっと見入っていました。何日か後、黄色い帽子の男の子が、「おれ、どうやって作ったらいいかわからん!」と泥団子作りたさに声をあげると、その声に応え、「さくらさん集合!」と年長児の一人が園庭の真中に向かって教え手の年長児を呼び集めました。いつの間にか青い帽子と黄色い帽子の頭が入り混じり、泥だんご作り!泥だんごだけではありません。最近では年中ばかりでなく、年少の子どもたちも竹馬に挑戦したり、色水遊びをしたりと年長児をまねて、その子なりの創造的な遊びをしていきます。こうして、日々、遊びが生まれ、積み重ねられています。
先日、卒園生であり、現在フィリピンで有機農法を通して神さまの弟子として働いているRさんが、「幼稚園では遊んでばかりいた。小学校に入るとやんちゃな梅光の子たちは、“後伸び”する子たちだと言われていた」と、今輝く彼女の土台が、幸せな幼稚園時代にあったことを語ってくれました。(副園長)