クリスマス礼拝

 来たる12月15日、2021年度のクリスマス礼拝が行われました。

 11月の収穫感謝礼拝が終わると、クリスマスアドベントを迎え、年長児・さくら組は礼拝のための準備に入ります。教師の語る聖話にじっと聞き入り、よく知っているはずのクリスマス物語でしたが何度聞いても新鮮で喜びにあふれるのでしょう、「それは本当の話なの?」と真剣なまなざしで尋ねる子どもたちでした。クリスマス物語に登場する紙人形制作を一日一体ずつ楽しんだり、トーンチャイムを奏でたり、4月からのみことばを暗唱したり、降誕劇の練習を重ねたりしました。初めて衣装をまとったお星さまがうっとりしています。

 

 

 

 

 

 子どもたちは昨年度の年長児のクリスマスをよく覚えていて「今年はトーンチャイム、何の曲にするのかな。」「ここに赤ちゃんイエスさまを寝かせるんだよ。」「確かガブリエルは2人いたね。」と教えてくれました。降誕劇が始まる前の環境設定は大事!毎日、場所や道具の確認をしてくれる子どもたちもいました。どうしたら降誕劇がスムーズに進み、自分たちが出入りしやすいかなどを子どもたちと一緒に考えて場所作りもできました。舞台袖は、実はこんなふうになっていましたよ。

 

 

 

 

 

 

   家畜小屋も出来上がり、降誕劇の練習が楽しみの日課となっていったことが本当に嬉しい歩みでした。リハーサルだけでなく毎日の練習の度に、一緒に喜びたくて降誕劇を観に来たすみれ組・もも組の子どもたちも大勢いました。

 礼拝の前日、体調不良で欠席の子どもが二人いました。「休みの人がいなくて、全員がいたらいいのに。」「先生がやってよ。」と不安そうな子どもたちに、「こんな時はさくら組の誰かが代役をしたらいいと思うの。だって子どもたちの降誕劇だもの。」と教師たちからの提案を聞き「うんうん。」と納得、「今日はMくんにお願いしようか。」「うん、うんうん!」Mくんも緊張の面持ちながら最後まで立派に自分の役ともう一つの役を果たしました。毎日練習しているからこそできたのでしょう。また、きっとどの子が代役をしてくれてもできたことでしょうね。そしてMくんの姿を見て子どもたちは安心しました。これからも何か起きても、みんなで考えを出し合えば良いアイディアが生まれること、心配なことがあっても、5月に毎日唱えたみことば「安心して行きなさい。」(マルコによる福音書5章34節)との神さまのお声が聞こえてくることを感じてくれたらいいなと思います。そして「明日は二人の友だちも元気になって、みんなで礼拝や降誕劇ができますように。」とお祈りし当日を迎えたのでした。

 当日は、礼拝終了後にさくら組がテラスへ退場した瞬間、すみれ組・もも組の子どもたちが花道のように並び、沢山の拍手で出迎えてくれていたのでした。さくら組の子どもたちはさらに喜びと自信でいっぱいになりながら保育室に戻っていきました。クリスマスの喜びを年長児が伝えていくことは来年も同様に継がれていくことでしょう。

 

 

 

   

 

 

 

 

 

「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。」(ヨハネによる福音書3章16節)と聖書にあるように、梅光学院幼稚園の子どもたちはみんなでクリスマスの喜びを味わうことができました。イエスさま、お誕生おめでとうございます。