実りの秋に

「実りの秋に」

︎このところよいお天気が続き、ようやく秋らしい季節となりました。実りの秋です。食べ物が美味しい時期ですね。日本の教会では11月の第4主日(日曜日)を「収穫感謝の日」としてお祝いします。ちょうど「勤労感謝の日」の頃です。日本で、世界の各地、収穫勤労に感謝す習慣があるようです。米国では「感謝祭が11月の第4木曜日にあるそうです。▶︎米国での感謝祭の始まりは、はっきりしたことがわかっていないようですが、次のような話が伝わっています。1620年9月6日、メイフラワー号でやって来たクリスチャン達でしたが、厳しい冬の到来生活は困窮を極めます。そを知った先住民たちが彼らを助け半数の人々が生き延びることができました。翌年、懸命に働き、豊作とは言えないまでも収穫を得ることができた彼らは、先住民を招待して、神に感謝を捧げました。これが米国の感謝祭のきっかけとなったというお話です。▶︎さて、お話は変わって『創世記』3章、蛇の誘惑の部分。神から「食べるな」と命じられていた木の実を食べた男と女は、神から宣告されます。女は「お前は、苦しんで子を産む」と。男は「お前は顔に汗を流してパンを得る」と。ふと疑問が湧きます。なぜ神は「産むこと」と「働くこと」について宣告なさったのか。働くことは確かに汗を流すことだが、その先に収穫という喜びと感謝がある。産むことも確かに苦しいが、その先にはかわいい我が子と対面喜びと感謝がある。神は、後に来るこの喜びと感謝をも配慮されたのではないか。▶︎実りの秋です。成長真っ只中のお子さまと美味しい食べ物を味わいながら、その恵みの喜びと感謝についてちょっぴり考えてみませんか。                   園長 松永 章