「 わたしの主、わたしの神よ 」〜『ヨハネによる福音書』20章28節〜
イエス様には12人のお弟子さんがいましたが、それぞれが様々な失敗をしながら成長しています。先日の合同礼拝で、トマスというお弟子さんのお話をしました。現実主義者で「疑い深いトマス」とも呼ばれます。ある日、復活のイエス様が、集まったお弟子さんたちの前に現れますが、トマスだけが一緒にいませんでした。トマスはイエス様の復活なんて絶対に信じないと言っていたのですが、八日の後、トマスも一緒にいるお弟子さんたちの前に再びイエス様が現れます。信じられない出来事にトマスは驚愕したことでしょう。しかし、復活のイエス様に声をかけていただいたトマスは、「わたしの主、わたしの神よ」と言ったと聖書に記されています。トマスは復活のイエス様に出会うのはお弟子さんたちの中で一番遅れましたが、ある意味で最も深くイエス様を理解したのではないかと考えています。子どもの成長にはそれぞれのスピードや個性があります。一人ひとりの最もふさわしい時に最もふさわしい形で与えられる賜物ではないかと思うのです。 園長 松永 章