今月の聖句は有名な箇所ですね。野原の花は、働きもせず紡ぎもしないけれども神様は装ってくださる。また、烏(カラス)は種も蒔かず、刈り入れもせず、納屋も倉も持たないけれども、神様は養ってくださる。私たちにも生活に必要なものは与えられるのだから「思い悩むな」とイエス様は話されました。ところで、イエス様はどうして鳥の代表としてカラスを選んで話をしたのでしょう。当時、カラスは人々に嫌われる鳥だったようです。嫌われ者のカラスをも神様は愛しておられるということです。そうすると、この「野原の花」の名前にも興味が湧いてきます。この花は優雅なユリや可憐なアネモネなどのイメージで捉えることが多いですが、聖書では「野原」は荒野という厳しい環境を指すので、厄介者扱いされがちなアザミやノイバラなどのことだという考えもあるようです。 園長 松永 章