「主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。」(創世記3章21節)
運動会・竹馬作り・遠足といろいろな行事が続きました。皆様のおかげで子ども達が成長するよいきっかけとなる経験ができたのではないかと思います。ありがとうございます。今後とも御協力のほどよろしくお願いいたします。
さて、秋が深まりとともに紅葉が色づき、私たちの服装も一気に暖かさを求めるものになってきました。今回の聖書箇所は、食べてはいけない果実を食べてしまったアダムとエバが、エデンの園から追い出されるという有名な話です。そのときの様子の中にこの一節が織り込まれています。全体の流れの中で唐突に差し込まれている感じがするのは私だけなのでしょうか。でも、そのことによって大切さが表れているようにも思うのです。
主なる神は、アダムとエバを創造され、二人の誕生をたいへん喜ばれ、愛しておられました。その愛する二人をエデンの園から追い出さなくてはならないのですから、神様は心配で仕方がなかったのでしょう。旅立ちの前に二人のために皮の衣を作ります。そして、神様ご自身の手でエバにもアダムにもこの皮の衣を着せられたのでしょう。
私はこの箇所を読むと神様がいかにアダムとエバを親心を持って愛しておられたかを知ることができるように思います。そして、私の若い頃のことを思い出します。私がようやく一人暮らしを始めることになったとき、両親がわざわざ仕事を休んで私が暮らすことになる下宿まで来てくれたのです。そして、当面必要な生活用品を準備してくれました。両親は帰り際にたいへん心配そうに、細々とした生活上のことを話してくれました。私は「大丈夫、大丈夫。」と軽く答えながら、私のことをこのように考えてくれている両親にこっそりと感謝していました。親心というのは、こういうものですよね。
幼い子ども達は、毎日の体験の中で大きく成長していきます。それを支えているものは様々なものがあると思いますが、最も大きなものは、その子を思う親心です。そして、その親心をそっと支えてくださる主なる神様の愛にも感謝です。
園長 松永 章(まつなが あきら)