園庭の隅には木のすべり台を囲むように大木が3本枝を広げている。
子どもたちはその木に登ることを楽しんでいる。
その幹は太くしっかりしており、また大きく優しく子どもたちを包みこむようだ。
たくましく枝を広げる大木に身を委ね、枝から枝へわたり歩き、自分が落ち着く
場所を見つけ、しばらくそこに座っている。
ひとりでじっと何かを感じている子もいれば、友だちと並んで座り話こむ子もいる。ない景色を楽しんでいる子もいる。
「何がみえるの?」
「空だけがみえるよ」
「何がみえるの?」
「Mちゃんのおうち!あとゆめマート!」
登ってみないとわからない世界がそこにあるようだ。