幼稚園の黄色いバス・・・
バス登園ではない子どもたちにとっては、憧れの的です。
年少クラスの子どもたちは、黄色いバスが見えると、
「のってみたいな~」と、うっとり。
乗せてあげたいな~・・・
~そして~
ぴっかぴかのお天気の日、年少の子どもたち、幼稚園バスに乗り込み、出発~!!
行先は、幼稚園から15分の、「秋の海♪」
快く引き受けて下さった、子どもたちの人気者の、幼稚園バスの運転手さん、
いつも、ありがとうございます♪
トンネルの中は、まるで、遊園地のように大喜びでした。
「きゃ~くら~い」「たのし~~~~」「こわ~い」「こわくないよー!!!」
みんなで乗った幼稚園バスは、最高でした。
トンネルを抜けると、きらきらの景色が開けました。
素晴らしい秋晴れで、心もうきうき、わくわく♪
バスの中では、期待でふくらんだ心が、あちこちで弾けていました。
さて、到着しました。この木の向こう側に海が広がっています。
子どもたち、喜ぶぞ~♪ わくわく♪
秋の海は、真夏のそれとは違っていて、少し淡い色で、やさしく迎えてくれました。
頬を撫で、髪の毛をゆらす潮風、鼻をくすぐる潮の香り・・・
すっかり柔らかいできた、優しい日差し・・・
「ざっぶ~ん」と、耳には心地よい波の音が届きます。
身体中に感じる空気感が、本当に気持ちいい~!!!
「神さま~、ありがとう!!」
心からそう感じる瞬間でした。
さあ、子どもたちは、きょう、この海と、どのように出会っていくのでしょうか?
たのしみです。
目に飛び込んできた、流木のオブジェ♪ 素敵・・・
秋の海を楽しんだ先客がいたのですね。
バスから降りてきた子どもたちは、砂浜に足をとられながらも、早く海に近づきたくて、小さな足は一生懸命♪
えっさ!!ほっさ!!!
がんばれ~!!!
やっと到着すると、貝殻拾いが始まりました。
宝探しのように、子どもたちは夢中で心に留まった貝殻を拾います。
友だちと一緒に・・・或いは、ひとりでじっくりと・・・
いろいろな形、色、大きさ・・・出会っていく豊かな時間が流れます。
友だちと見せっこ♪ 「みせて~。わあ!きれい」
その声を聞いて、「わたしも、みた~い」
お友だちと共感出来て、とっても嬉しそうです。
傍に、こうして、同じ思いを共有できる友だちがいるって、素敵ですね。
嬉しさが何倍にもふくらみました。カップの中の貝殻が、さらに輝いてみえます。
「きゃ~~~~なみ~!!!」
寄せては返す波に歓声があがります。
海がキラキラと子どもたちを誘います♪
ぎりぎりまで行っては、打ち寄せる波から逃げて大はしゃぎです。
はじめは、恐る恐る近づいていました。
そのうち自然に、いかに、ぎりぎりまで攻めることができるか、試し始めました。
すると、思いがけず、大きい波が来て、逃げる間もなく、ざっばーん!!!
一瞬、しーん・・・・・立ち止まり、固まり・・・
「やっちゃいました」みたいな顔で振り返ります(笑)
笑っている皆の顔を見て、すぐに笑顔になり、「どうせ、ぬれっちゃったんだからさっ♬」みたいな感じで大胆に楽しんでいました。
一つとして同じ波はきません。毎回、違う波の形、速さ、大きさで打ち寄せてきます。そして、すーっと引いて、海に帰っていきます。その、自然のもつ変則的で予想ができない面白さを、理屈ではなく、子どもたちは、心でとらえ、たのしんでいました。こうして、体験的に、子どもたちは、「感じるこころ」が磨かれていくのでしょう。「感じる」ことは、「育つ」ことへつながります。この二つを切りはなす事はできません。子どもは、感じながら育っていくのですね。
神さまが創られた多様な自然にしっかりと触れ、幼少期に、豊かな、こころと身体の経験を積み重ねていって欲しいですね♪
気付くと、たくさんの子どもたちが波打ち際に立ち、海を眺めていました。
どこまでも広く青い、海と空に抱かれた子どもたちの姿が美しく、すべてを創造してくださった神さまの愛と、その大きさを感じる豊かな時間でした。
贅沢な場所で、小さなおやつタイム♪神さまにお祈りして、「いただきま~す」
名残惜しい、子どもたちの心を乗せ、幼稚園バスは帰路につきました。
帰りのバスから見える海が、「たのしかったね~。また、遊ぼうね」と見送ってくれていました。
子どもたちも、それをキャッチしたのでしょう。じっと車窓に広がる海を見つめていました。
大好きなおうちの方へのお土産は、「きょう出会った貝殻と、わくわくした心」がつまったカップでした。
小さな砂浜♬
「海と空つくられた主は あなたの主 私の神 罪を赦し救いたもう みんなの主
イエスは主ハレルヤ イエスは主ハレルヤ イエスは主ハレルヤ みんなの主」
~こども讃美歌 「海と空つくられた主」より~