入園することを楽しみにしておられた新入児の保護者の皆様! そして進級した在園児の保護者の皆様!おめでとうございます。この春、新しい生活に不安や期待もあるかもしれませんが、子どもたちがお友だちと一緒にいろいろな経験を通して心豊かに成長していけるように、一人ひとりの気持ちに寄り添い、子どもたちの育ちを支えていきたいと思います。
ご存知のように、梅光学院幼稚園は「キリスト教保育」を通して子どもたちの成長を共に見守っています。本園はイエス・キリストの救いの愛を子供たちに伝えるために宣教師によって設立されました。子ども一人ひとりが神さまによって大切な命を与えられたものとして、イエス・キリストを通して示される神さまの愛と恵みのもとで育てられることを大事にしています。さらに、成長の時を喜びと感謝をもって生き、生涯にわたる生き方の基礎を培い、共に生きる社会と世界をつくる自律的な人として育つために、保育者一人ひとりが、イエス・キリストとの交わりに支えられて共に行う意図的、継続的、反省的な働きであります。このようなキリスト教保育は、本園のみならず全国のキリスト教に基づく幼稚園・保育園・こども園等乳幼児保育施設、養成機関が加盟し活動を続けております。保育の理論と実践に関する研究を行い、保育の質を高めると共に保育関係者の資質向上を図り、乳幼児保育の振興に寄与することを目的としております。2018年度のキリスト教保育の主題は、イエスさまと共にいきる ~愛の交わりのなかで~です。主題関連聖句(聖書の一節)は、「愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。 ヨハネの手紙一 4章 11節」です。 最後の「互いに愛し合うべきです」、「愛し合いなさい」この教えは簡単であり、また同時に難しい教えであると思います。 愛する者同士であれば、この教えを守ることは簡単なことかも知れませんが、しかし愛することのできない人を愛することは難しいことです。
ここでは、愛することのできない、そのような関係にある人に向かって語られている聖書の教えです。 愛することのできない人を愛することは本当に可能でしょうか。答えは“YES”です。今の社会は、愛の欠乏の社会が築かれています。そういう社会の中で、園児たちは互いに愛し合いっていかなければなりません。そして、愛し合っていくことが可能であることと、子どもたちが互いに愛し合っていくには、どうしてもイエス様の愛に触れなければなりません。イエスさまの愛に触れるには聖書の御言葉を聴かなければなりません。そしてその御言葉が子どもたちの内に留まるときに、イエスさまの愛を頂き、互いに愛し合う関係へと成長して導かれていきます。子ども一人ひとりは創造主の神によって命が与えられ、イエス・キリストの愛と恵みのもとで育てられます。その時、まことの喜びと感謝をもって成長していきます。
最後になりましたが、私は色とりどりに咲く花々と共に、子どもたちの登園を迎えるこの季節がとても好きです。2018年度もご家庭と園が力を合わせて見守っていきたいと思っておりますので、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます