さる有名なイギリスの登山家、ジョージ・マロリー氏は言いました・・・
「そこに山があるから・・・」
(実際には「そこにエベレストがあるから」が、日本語では、しばしば
このように意訳されているそうですが・・・)
「そこに土手があるから・・・」
この日は、まさにそんな感じでした。
年少のSくんと、園庭を散策中、「この、土手にのぼりたいね」ということになりました。
先生と二人で「それ~!!!うわ~!!!」と、土でつるつるの斜面から滑り落ち、また登り、、また滑り落ち と繰り返していました。
Sくんは夢中になりすぎて、ちょっとズボンが下がり気味です♪可愛い後姿・・・
「なんしよるん?」がたくさん♪
「ん?この土手を登りたくて」と答えると、
「あ、ここ?ぼく、のぼれるよ」
なんて言いながら勢いよく土手に駆けていきますが・・・
ずる~~~~~~~~っと滑り落ちてきます。
?????「あれ?のぼれない~」
次々に登れるはず?の土手から滑り落ちてくる子どもたち・・・
チャレンジ精神に火がつき、何度も何度も土手に挑みます!
「じゃあ、私は、上から引っ張ってあげるね!!」
と土手の上に階段で登り、手を思い切り差し伸べます。
自然と、自分に出来る事を考え、動いている子どもたちの姿は、集団で育ち合い、輝いています。
何度も何度もひたすらに、落ちては、また土手にしがみつき踏ん張り、上を目指します。
「そこに土手があるから・・・」
子どもたちは、夢中でお片づけになるまで、チャレンジを続けていました。
お部屋に帰る子どもたちは、サイのように泥まみれ!!!♪
じっと傍でみていた年少のYちゃんが、
「せんせい、こっちきて!!きてきて!!」と少し離れた土手に連れて行ってくれました。そして、
「わたし、ここ、のぼれるんよ!みとってよ」
そう得意げに言うと自信満々に土手を登り始めました。
しっぽをつけたその後姿が愛らしくて見とれてしまいました♪
よっこらしょ♪大成功!!!
得意げな表情で、あの土手へと走り去っていきました・・・
そして、
「わたしはできた!!!」という表情で、満足そうに、滑り落ちていく友だちを見つめていました。