さくら(年長)組から♪イエスさまのことばにぎりしめて…♪と“静かに”そして“心のこもった”子どもたちの賛美が聞こえてきました。
窓の近くに行って中をのぞくと、友だちの歌う賛美をただただ聴きながら、目に見えない神さまに思いめぐらしているSくんがいました。
口が時々動きますが、みんなの声に合わせて心で賛美しているようでした。
9月、初めて会ったSくんが面接で話してくれたことばは、「自分の名前」と「ありがとうございました」の二つでした。
入園してすぐにお母さんから「お祈りの最後に言うことばは『イエスさまのお名前によっておささげいたします。アーメン』であっていますか」との確認。
そして「この子は“神さまいるよ”と言います。“神さまおやすみなさい”と言って寝ます。」と嬉しいお話しがありました。
さくら組の子どもたちと先生とわずかな時間の中で、Sくんは一番初めに、神さまと“祈り”を通してお話しできることを知りました。
みんなが喜んで賛美し礼拝している姿から、神さまに愛されていることが伝わりました。
雲梯の上で空を眺めるのが好きだったSくん。
そんなSくんの心を察し、さくら組の子どもたちはそっと見守っていました。
新しい環境で中国のお友だちのことを思い寂しくなったこともあったでしょう。
Sくんはそんな時、開かれている天を見上げ神さまに祈っていたのかもしれません。
みんなもSくんに何とか伝えようといろいろ考えました。心と身体を使って…。
神さまは、Sくんと私たちをこれからも神さまの愛で結び続けてくださいます。
中国で空を見上げながら、今度は梅光学院幼稚園のみんなのことに思いを馳せるのでしょうか。Sくんはまもなく中国へ旅立ちます。