残暑の厳しい日々ですが、夏から秋へと季節のバトンタッチが少しずつ始まったようです。おうちでもこの夏、子どもさんを囲んで楽しい思い出がたくさん出来たことと思います。夏期保育の誕生会のときにひとりひとりのキラキラした瞳から満足した様子が感じられました。さて、今月の聖句「探しなさい。そうすれば、見つかる。」には前と後ろがあります。前は「求めなさい、そうすれば、与えられる。」後ろは「門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」です。これはイエスさまがお弟子さんたちに語ったことばですが、このあとイエスさまは、パンを欲しがる子どもに石を与える親も、魚を欲しがる子どもに蛇を与える親もいないだろう、と言います。だとすると、「おもちゃが欲しい〜」と訴える子どもの願いを聞き入れなかった母親は悪い親ということになってしまうのでしょうか?でもイエスさまは続けてこう言うのです。「まして、あなたがたの天の父は、求める者に良い物を下さるにちがいない。」
イエスさまは親の姿を通して神さまの思いを表現したのです。なぜ親は子どもが望む物を「なんでも」買ってあげないのでしょう?それはそのことがその子のためにならないということをわかっているからです。「買ってあげる」愛情もありますが「買ってあげない」愛情もあるのです。神さまも同様に私たち人間に素晴らしい人生を歩んで欲しいと願っています。けれども私たちの人生には、求めても与えられないこと、探しても見つからないこと、門を叩き続けているのに開かれないことがあります。そこでイエスさまは最後にこう言います。「だから、人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」つまり「何のために求め、探し、叩くのか?」ということなのです。どんなに強い願いがあったとしてもそれが神さまの思いと違ったり、自分のためだけのものであるならばその道は開かれません。神さまは私たちに共に生きることを願われます。その神さまの思いを求め、探し、叩くなら全ての道は開かれていきます。暑い中にも時折涼しい風を感じるようになりましたが夏の疲れも出やすい時期ですので、生活リズムを見直し、早寝、早起き、しっかり朝ごはんで元気に過ごしましょう。