朝、子どもたちが登園してくる時間・・・。
「おはようございます!!」の元気な声に混じって、元気な泣き声が聞こえてきます。
どうやら、年少組の女の子。預かり保育を楽しみにしていたのに、風邪をひいてしまい、体調や、周りへのご配慮から、今日は預かり保育はしないと、お母さんから伝えられたところのようです・・・。
「でてないもん!!」ずりずり・・・。
「出てるよ。お鼻が・・・」とお母さん。
「でてないもんっ!!おはな、でてない~!!うわ~ん」ずりずり・・・。
「かぜなんか、ひいてないもん~!!!うわ~ん!ごほごほっ」ずりずりぐずっ・・・。
なんて、かわいいやり取りなんでしょうと、見とれてしまいました♪
楽しみにしていたことが予定外に出来なくなる残念な気持ち、何で風邪なんかひいてしまったんだろう!!という悔しい気持ち、お母さんの言っていることがなんとなくわかってしまう苦しさ・・・。いろいろな気持ちのオンパレードで、彼女はその気持ちをどうして良いかわかりません。でも、どうして良いのか、わからないのは、きっとお母さんも同じです。
ずっと、そんな我が子の側でゆっくりと伝え続けます。
できることなら、させてあげたいに違いありません。
でも、こんな事も有る・・・。無理なものは、無理なときもある。
お母さんは、こうやって、たびたび、心に力が要りますね・・。
だから、わかってるけど、泣かずにはいられない子どもと、どうしてあげたら良いのかわからないけど、こうしてそばに寄り添うお母さんの姿が愛おしいのでしょう
子どもの質問や問いかけに、どう答えてあげたらよいのかわからない事が沢山ありますね。
お母さんは答えを出さなくてもいいから、「ほんと、どうしてだろうね?」
「どうしたらいいんだろうね?」と一緒に子どもと悩んだり、考えたりする行為のなかにも、大きな愛があるのでしょう。そして、子どもは、その愛を感じ、安心して大きくなっていくのでしょうね。
これからも、子どもと共に悩んで、立ち止まって、一緒に大きくなっていきたいですね。