第2回目のわらべうたと絵本の会「ろばのこ」がありました。
この日も、かわいい子どもたちが、お母さんと一緒にやってきました。
まず、お友だちのお名前を教えてもらいましょうか。
♪どのこがよいこ♪と歌い尋ねると、お母さんが我が子を抱っこして優しく揺らしながら♪Yさんがよいこ♪と、歌い応えます。自己紹介もしてくれるわらべうた、最後は“ぎゅーっ”とお母さんに抱きしめてもらいました。本当に、よいこ、よいこ。この子がいてくれることがお母さんの幸せです。
「どっちんかっちん」で、お風呂に入って体を洗ってもらい、「どんぐりころちゃん」では大布の上をジャンプ!と体もしっかり動かします。
続いて、パネルシアターのお話「ぞうくんのさんぽ」を見ました。M先生の手作りのパネルシアターに、手作りのぞうくんたちも飾ってありました。牛乳パックや空き箱を使う製作遊びも楽しそう。一つのお話や歌から、子どもたちの遊びを広げてあげることができるんですね。
「いもむしごろごろ」でみんなで繋がって歩いたのも楽しかったね。
クリスマスの絵本を見たあと、お星さまのお面をつけて「おほしがひかる」を歌って踊りました。
絵本の「ごろんごゆきだるま」のように、子どもたちはお母さんに抱かれて、ゆらゆら揺らしてもらいました。最後のわらべうたは「ころころ こーろころ」です。
♪ころころ こーろころ Aちゃんは ええ子じゃ
Kちゃんは ええ子じゃ♪
お母さんたちが静かに、何度でも歌うと、子どもはお母さんに身をまかせ、その歌声にうっとりしていました。このわらべうた、子守歌にもなりそうです。本当に、ええ子、ええ子。うちの子はかわいい、ええ子…歌いながらお母さんたちはそう感じられたことでしょう。
おまけのおまけで、「ゆっさん ゆっさん」とバスタオルに寝ころんで、揺らしてもらいました。
さて、「ろばのこ」が終わって数日が経ち、嬉しいご報告をあちらこちらでお聞きしました。
Hちゃんは、お家に帰り「かめくんのさんぽ」と言う絵本を持って来てお母さんに「読んで」とお願いしたんですって。
福音館書店の「ぞうくんのさんぽ」と同じシリーズがお家にあったようです。
お母さんは「Hちゃんが“ぞうくんのと同じだ”と思ったのだと思います」と受けとめておられました。
子どもはよく見ているのですね。また「ぞうくんのさんぽ」の「続きを知りたい」「もっと読みたい」と思う気持ちを大事にしてあげられて良かったですね。
家族みんなでバスタオルでゆらゆら遊びも楽しんだそうです。
Sくんは、「ろばのこ」では、お部屋の隅っこからずっと私たちの歌声を聞いたり、みんなの遊びの様子を見ていました。
翌日会ったSくんに「Sくん、また一緒に遊ぼうね」と言うとにっこりして「うん」とこたえてくれました!その表情を見て、見たり聞いたりするだけでも十分、子どもは心の中でみんなと一緒に遊んでいるんだなあと思いました。
また、みんながいるところでより、お母さんだけとわらべうたをしたい子どももいて当然。来てくださったことに感謝です。
Iちゃんのお母さんは「最初のわらべうたで自分の番を待つ間、“Iちゃんがよいこ”って言ったことがなかったし、私、歌えるかなあと思ってどきどきしてたんです。
でも順番が来て、歌に乗って“Iちゃんがよいこ”って自然に歌えました!」とお話しくださいました。
「大好きよ」「いい子だね」と愛情を言葉に出して言いにくいことがあっても、歌のリズムに乗って歌ってしまうと、この子はよい子で、私のかわいい子どもなんだとさらに思えてきそうですね。
子どもへの愛を伝える方法の一つに、わらべうたもぜひ足してくださいね。