今日はお外でAちゃんと「宝さがし」をするはずだったのに、Aちゃんの突然の心変わり。
「ねえ、たからさがしするんじゃなかったの?」
「ごめんね。わたし、こっちでケーキ屋さんごっこすることにした!」
「さっきはいっしょにするっていったよね!!ねえねえ!!いっしょにしよう!」
「だったら、こっちでいっしょにケーキ屋さんする?」
「いやだ!Aちゃんとふたりで、たからさがしがぜったいにしたいの!!」
でも、Aちゃんは行ってしまいました・・・。
もう、悲しくて、腹立たしくて、ぽろぽろと涙が出ます。
もう一度Aちゃんの所まで行って、
「ねえ、いっしょにしようよ!たからさがし!!」
すると、とうとう、Aちゃんから
「そんなに、じぶんのおもいどおりにばかりはならないよ!!!」と、ぴしゃりと言われてしまい、もう、心がぱ~ん!!!と弾けました。
「うわ~~~~~~~~ん!!うわ~~~~~~~~ん!!」悲しそうな泣き声が響きます。
先生から、「宝探しをしたいお友だちを一緒にさがそうよ。」と言われても、
「いやだ~~~~!ぜったいにAちゃんとしたい!!」と怒ってテラスに行ってしまいました。
そして、遠くから、Aちゃんを見ながら泣いています。
友だちが、心配して声をかけます。
「なにがあったの?だいじょうぶ?」
「あのね、Aちゃんといっしょに、たからさがしがしたいの!」
「じゃあ、わたしがいっしょにいってあげるね。Aちゃんのところに!!」
「ねえねえ、どうしてだめなの?」言ってみたけど、頑張って伝えてみたけど・・
でも、やっぱりだめでした。
またまた、「うわ~~~~ん!!」
泣いても、怒っても、何度言っても思い通りにならない友だち・・・。
こんなに大きな声で泣いても、自分の願いは叶わない。
でもね、Aちゃんは、こっそり先生の所にやってきて、
「ねえねえ、Bちゃんを早く、にこにこのお顔にしてあげてくれない?」なんて、心配してお願いに来ましたよ。
「宝探しの宝にして」って、木の葉と、貝殻を持って・・・。
その時、先生が「一緒にBちゃんと宝探ししないの?」と尋ねたけど、
「わたしは、どうしても、ケーキ屋さんがしたいから」って。
園庭で泣いている友だち・・・
みんな、わかるんです。その気持ち・・・だって、その気持ち、知っています。
あの時の気持ちです。みんな、経験しています。
だから、代わる代わるに声をかけてくれます。優しい手で撫でてくれます。
放っておけないんですね。共に寄り添う姿がそこにありました。
子どもたちの愛おしい姿がありました。
Bちゃん、今日Aちゃんと宝さがしができなくて、とっても残念だったね。
でも、友だちが優しく撫でてくれ、温かい声をかけてくれたね。
そのどちらの経験も、あなたの大きな「たからもの」だったね。
喜ぶ人とともに喜び
泣く人とともに泣きなさい
(ローマの信徒への手紙 12章15節)