幼稚園の園庭には、何本もの木があります。
背の高い木、背の低い木、葉の大きい木、葉の小さい木、実のなる木、、、などなど。
子どもたちは、木登りをしたり、根元の落ち葉の下にひっそりと暮らしている虫を見つけたり、2、3ヶ月前に「ミーン、ミーン」と鳴いていたセミの抜け殻を見つけたりと、色々な木に囲まれて遊んでいます。
そんな中、もも組(年中)のYくんは、このところ毎日のように、滑り台の後ろのナンキンハゼの葉っぱの美しさに「うわぁ〜✨」と声を上げています。
「うわぁ〜✨先生、きれいやね」
「うわぁ〜✨こんな色もあるぅ」
「うわぁ〜✨こっちは黄色で裏はオレンジだ」
「うわぁ〜✨虫が食べたんかなぁ?」
「うわぁ〜✨今日はいっぱい落ちてるぅ」
雨が降った次の日は落ち葉がドッサリ湿っていたり、風が吹いたら葉も種もその殻もたくさん落ちていたり、太陽に照らされてキラキラ輝いていたり、青空の時にはとってもきれいだったり・・・そんな日々の自然の様子にも気づいているよう!
Yくんの「うわぁ〜✨」の声には、色々な感動が込められています。
そうして手にとったナンキンハゼの一枚一枚の葉っぱを大事に牛乳パックの宝箱に入れていきます。
別の日
今度は、「この葉っぱ、ケーキに飾ろうか」「焼肉しようか」と友だちと一緒に、砂場でお料理が始まりました。
また別の日
宝箱から葉っぱを取り出して、お部屋でダンボールにくっつけて並べてみました。
Yくんの「うわぁ〜✨」と感じるこの今を、その心を、大事に過ごしていきたいな〜と感じるのでした。
追記:バザーの前日、園のナンキンハゼの写真をフェンス越しに撮影されている方がおられました。
「こんにちは~!ご近所の方ですか?明日はバザーですよ、是非いらしてくださいね!」と声をかけさせてもらいますと…
「あっ、すみません。あんまりきれいで、ここを卒園した娘に写メで送ってあげようと思いまして…もう20歳なのですよ!ナンキンハゼが色づくと、バザーの頃だなあと懐かしく思いながら、写真撮らせてもらいました。」
とおっしゃいました。
美しい木々の下で、たくさんの子どもたちが、神さまからの秋の恵みに遊んだのですね(*^_^*)