春のやわらかな光が降り注ぎ、桜の木の下では、畑一面に白い小さ な“ナズナ”が花を咲かせています。
サツマイモを収穫した後の荒れた畑のどこにこんな小さないのちが眠っていたのだろうと驚かされます。七草粥の材料に用いられるのは、生命力のある草だからなのでし ょう。
また、ハートの形をした実を折って耳の傍で振ると音がするので“ペンペン草”とも呼ばれ、子どもたちを楽しませ、なぐさめてく れる草花です。小さなこの草花に出会ってほしくて、抜かずにそのままにしておきます。
西洋では、“羊飼いの財布”という名で“I offer you my all”(あなたにすべてをささげます)の花言葉も持つのだそうです。小さなこの草花の背景には深い意味がありそうです。
あたたかなご家庭で愛情いっぱいに注がれて育まれた子どもたち。
「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」と一人ひとりに語りかけ出会ってくださる神さまが、梅光学院幼稚園という畑で、子ども たちのすべてを守って生かし、深く、広く、高く“光の子ども”として成長させてくださることを信じ、この一年もご一緒に歩めます幸いに心から感謝します。(副園長)