この骨、恐竜に返してあげないと・・。

寒い日でした。

「先生、恐竜の骨堀りに行ってくる。いっしょに行こう」

戸外へと飛び出すKくん

スコップを手に土を掘る恐竜学者。でも、固い土は、なかなか掘れません。

「ショベルカーをよばんといけん。」そう言い、大きな声で、

「ショベルカー!来て~!」と

あっちに向って大声でお願いします。

来ません、、、

 

仕方なく、固い土を諦め、砂場へと発掘ポイントを変更!

「あるかなあ?」

「ティラノサウルスのほね。」

「ねえ、なんで出て来んの?」

「もっと深くかなあ?」

彼は、身体中で、ティラノサウルスの骨を見つける事に向っていました。

その姿に、「ふろむぜろ」に遊びに来て下さっていたママが心を打たれ、動きました。

わたし、お昼に、チキンを食べたんだけど…

むむ?もしやもしや?その作戦は・・・?

それから、ほどなく、恐竜学者は、砂場でとうとう、ティラノサウルスの骨⁈を掘り当てたのでした。(@_@)

両手で骨を持ち、ほんとに、ほんとに良い表情。心が溢れ出ていました。

決して大声は出しません。

静かに、「あった。出てきた。」と噛みしめ、達成感いっぱい。

その、愛ある骨を、ヨーグルトの空き容器に収納し、

「もっと、もっといっぱい探すぞっ。」と、やる気満々です。

大変っ。

チキンの骨のママが、またまた、素早く動きます。

すると、しばらくして、二本目も発見‼(笑)

回りのママや、先生たちからの大きな拍手の中、恐竜学者は言いました。

「これ、ティラノサウルスに返してあげないといけない。」

そうだったんだ…

その為に探してたんだね。自分のモノにするためでは無かったんだね。

あなたは、いつも、そうやって、他者に目が向いているよね。弟を守り、お母さんを守り。小さいお友だちのお世話をして…。そうやってたよね。

骨は、大型絵本のティラノサウルスに。

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「どこの骨かなあ?」

いたいた。ティラノサウルス♡

そっとあっててみました。なんと、大きさがピッタリ!

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ママ達からも、

「まさかの、ピッタリ(笑)」と、どよめきが起こっていました。

無事にティラノサウルスに骨を返してあげる事ができて、安心した表情で、

絵本の中の、小さいけど大人のティラノザウルスによく似たプロキラプトルの骨に、「おかあさんに、骨を返しとったからね。もう、大丈夫よ」と、小さな声でそっと耳打ちしていました。

耳打ちされた(プロキラプトル)(笑)

見守って下さった、ママ達の、優しいまなざし、ありがとうございました。
素敵です!

「ふろむぜろ」にて