クリスマスの劇に取り組んでいる時、転園してきたSちゃんが、「前の幼稚園と梅光の宿屋はちがう」と話してくれました。
「どんなにちがうのかな?」と聞いてみると、「”だめだめ!”って言うんだよ。こっちは”こまったなぁ”でしょう!」と教えてくれました。
マリアとヨセフの訪ねる宿屋、1件目も2件目も二人を泊める部屋がなくお断りします。その断り方の違いを言っているのです。
Sちゃんのこの言葉は深いですね。『泊めてあげられない』という台本上の結果を知りながら、困った二人の状況を目の前にして、本当は”泊めてあげたい”思いに駆られ一緒に困ってしまう宿屋さんたち。
昨年の担任も、宿屋役の子どもたちが「本気で悩んだり、みんな泊めてくれそうな勢いだったり」とその様子を記しています。
毎年、その年の子どもたちに合わせた台本を作りますが、”困ったなぁ”の宿屋さんは梅光学院幼稚園に代々引き継がれていくようです。
”困ったなぁ”と四方塞がっている私たちの中に神様は必ず働かれます。”困る”という漢字のように、今年も、私たちの真ん中にイエス様を据えて、子どもたちと共に歩ませていただきたいと願っています。(副園長)