折しも実習生だった私が「あれは何の木ですか?」と青々と葉の茂る木を見て質問すると、「ナンキンハゼです。秋になると、もうびっくりするくらい、息が止まるかと思うくらい葉っぱが美しい色に染まっていくんですよ」と熱く語られた担当の先生。今、まさに落ち葉や実、ドングリを拾い無心に遊ぶ”子どもたちと自然の織り成す息を呑むほどの美しい光景を目前に心がふるえています。一方、職員室側では、いつもと変わらずどっしりと立ち続ける常緑樹を、青い空めがけて上へ上へと登っていく子どもたちの姿があります。「変わっていくもの、変わらないもの」の中にあって、今を生きている子どもたちがここにいる。
さて、バザーでは、『100周年おめでとう』のボードに卒園生からのたくさんのメッセージをいただきました。その一つをご紹介します。
卒園して40年…
幼稚園は変わりましたね。当時と変わらないのは…神さまからの教えと、感謝の気持ち。
いつまでも園児に受け継いでください。(百田浩幸さん)
今もここを巣立っていかれた人たちの中に、幼稚園で刻まれた豊かな「時」があり、いつまでも変わらず、大切に紡いでいかなくてはならないものがあること教えてくださったメッセージに胸が熱くなりました。
神さまの愛に包まれて、この2学期も、子どもたちは大きく成長させていただきました。
伴って歩んでくださった保護者のみなさまに心から感謝いたします。(副園長)