ある日の午後。
お部屋の中で遊んでいると一人のお友だちが「うわーーん!」と大きな声で泣き出しました。
みんなはびっくり。
びっくり悲しい気持ちが先に飛び出しちゃったA君。
「嫌だったこと、お友だちに言ってみよう?」と声をかけると、A君はひとりのお友だちのところにトコトコと近づいていきました。
その場でじっと黙って友だちを見つめるA君…。
すると
「どしたん?なにがあったと?」
「どっか痛いん?」「ぶつかった?」
「嫌なこと言われた?」
A君の周りに友達が集まってきました。
心配そうにA君を見つめる目。
心で感じた痛みを和らげてくれる、優しい手。
「よしよし、嫌だったね」
近くにいた友だちだけでなく違うところで遊んでいた子どもたちも集まってきました。
すると・・・
「押されて、嫌だったよ!」
今まで自分の思いを口に出して言えなかったA君が、はっきり言いました。
言われた友だちも、「僕が押した」と自己申告。
「ごめんね」
「いいよ」
そこにはお互いの立場や気持ちを子どもたちなりに受け入れつつある和解の空間。
友だちの温かさに勇気をもらったA君。
子どもたちのその自然なやり取りを見て、じ~んと涙が出そうになりました。
大きくなったなぁ・・・・・・
「みんなが優しすぎてびっくりしたよ。すごいねぇ」
「だって4さいやけんねぇ」
4さいってすごいね。
みんなが知ってるどんなヒーローよりもかっこよくて、やさしくて、キラキラしている。
私が知ってるどんなヒーローよりも、みんなが素敵で大好きだよ^^