私の知人の中に童話作家がいました。その方は牧師でもありました。タンポポの話はその方から聞いた童話の話です。
あるタンポポがいました。秋になって綿毛がお母さんのところを離れようとしました。お母さんのもとを離れるのは不安ですが、お母さんは綿毛を励ましました。そして綿毛たちが立派なタンポポになるために三つのことを教えました。第1は身体を軽くすることです。空を飛ぶためには、身体を軽くしないといけません。第2は身体を風にまかせることです。第3は落ちたところがどこでも、そこを愛することです。屋根の上でも、犬のウンチの上でもそこを愛して、根を張ってその場を愛することです。屋根のこの話は私たちの人生にも当てはまることだと思います。子どもが成長してこの広い世界に出ていくために知識の種を持って、神さまの風に身を任せて、自分の場所を愛することです。(園長)